暗いスタジオに赤いランプが灯り、息を飲む一瞬ののちに録音ボタンが押される。 空気の振動は磁性体を揺らし、後には数字の列として保存される。 歌は時間を超えて流通し、権利は契約の網の目を伝って利子を生む。 レコードはサブスクへ、ジャケットはプレイリストへ。 音は「私的な体験」であると同時に「金融資産」に接続される。
月: 2025年10月
順番が逆じゃないか――お金が先に来る時代への小さな覚書
気がつけば、どこもかしこも「お金にする」話ばかりだ。 新しい技術が出れば、まずは投資。映画や音楽も同じだ。 伝えたい物語よりも、どれだけ市場が膨らむか、どれだけ資本を呼び込めるかが最初に語られる。 本来なら逆だろう。 心…
